思いでのオルゴール

日本で精密機械工業が盛んな場所といえば、長野県諏訪市と諏訪湖周辺だろう。
ここは東洋のスイスと言われ、時計で有名なあのメーカーもここに本社がある。
時計だけではなく、オルゴールも有名だ。

私の地元はこの東洋のスイス地帯なのだけれど、小さい頃からオルゴールは身近にあった。
ネジ回し式のもの、手回し式のもの、それに今ではすっかり見なくなった蓋を開けるとバレリーナが踊るもの。
今は磁石でバレリーナが踊ると言うのが分かるけど、当時は不思議で仕方がなかった。
音に反応するのかと思い、他のオルゴールに乗せてみたりもした。

時計の時報がオルゴールのものや、音楽と一緒に首がゆっくりと動くぬいぐるみオルゴールなどいろいろなオルゴールがあた。
バレリーナの踊るオルゴールの他にもお気に入りのオルゴールがあった。
手回し式のオルゴールで、シリンダーについたピンがオルゴールの歯を弾いて音がでるタイプのシリンダーオルゴール。
早く回せば早く鳴り、ゆっくり回せばゆっくり鳴る。

一つ一つのピンが歯を弾く様子が面白くて回しながら眺めていた。
歯とピンがかけて鳴らなくなるからと、逆回しは禁止されていたものの、好奇心には勝てず逆回しにして見事にピンがかけてしまったものもある。

そして一番のお気に入りは電話の保留音の変わりに鳴らすオルゴール。
当時はまた黒電話で保留機能がなかった。
そのオルゴールは電話のフックのような形をしていて、受話器を置くとオルゴールが鳴る仕組みだった。
壊れて捨ててしまったが、修理をして残しておけばよかったなと思う。

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