恋に恋する雪山で会った私の王子様

スノボが大好きな私。
雪山でとてもカッコいいグランドトリックを決めている男の人がいました。
すぐに一目惚れ。
もちろん、グラトリに惹かれているということもわからないおバカな私は人に恋していると錯覚していました。

そして、勇気を出して自分から「上手ですね!もう一回見せてください!」と声をかけた私。
快く二つ返事をいただき、もう一回見せてもらう技は本当にかっこよくて、さらにこの人好きかも!なんて思ってしまいました。
意気投合した私たちは友達も交え、一緒に休憩所でランチをすることになりました。
ゴーグルをスノボではしていますし、口元もとにネックウォーマーをしているので、顔は全くわかりませんでした。
スノボを置いて、ウエアについている雪を払って、洗面所に行きます。
もちろん、女性陣の私たちはお化粧直しです。
きゃあきゃあ言いながら、もうテンションがマックスになるのが自分たちでもよくわかりました。
そして、いざ休憩所の待ち合わせ場所へ…。
ウエアを見て、それらしき人たちがまだいないことを確認すると私たちは椅子に座り、また雑談を始めました。
ふと声をかけられ振り向くと、そこには30代後半の男の人たちが立っています。
ちなみに私はまだ20歳になったばかり。
この20歳の時の15歳以上の歳の差はすごく大きなものです。
もう後ずさりしたくなる心を抑え、その場を楽しく過ごすように努めた私たち。
その後はしっかりと相手の顔がわかってから仲良くなるようにしています。
でも、しっかりとそのお兄様方からグランドトリックを教えてもらった私たち。
やはり若いってすごくいい武器になります。

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