“先生”と呼ばれる仕事
法曹界といえば、みんな“先生”と呼ばれます。
医者もそうですが、あの風習はいったい何なのだろうといつも思いますが、やはり頭がいいということからきてるのでしょうか。
しかし、医者も法律家にも言えることですが、彼らには免許更新なんてものがないんです。
試験を受けた当時は確かにすごかったかもしれないし、そこからとても数多くのケースを経験された人は今でも本当にすごいのかもしれません。
でも、必ず、資格の上に眠っているような人もいて、その人でさえも、バッチを見せるだけで“先生”と呼ばれてしまうのです。
医者の場合も大変なことですが、法律家としても、常に勉強や経験を積んでもらっていないと、大変なことになります。
何より、“先生”と呼ばれたいのなら、本来の意味のとおりに、まずはコミュニケーション能力をもう少し身につけてほしいものです。
そんな不満を抱く“先生”にしか、私は会ったことがありません。
最近の先生と呼ばれる職業もですね、フタを開けると実に魑魅魍魎の世界だということが、少々垣間見えてきました。
先生業界もきっちりとピラミッドが形成されているわけです。
しかし、ホンモノかニセモノかはともかく、稼いでいる先生が信頼される世界です。
中身があっても無くてもです。
そこは信用させるテクニックがあるんでしょうかね。
でもまあ、実際はビジネスなりで付き合ってみると、底が見えてくるケースが多いのではないでしょうか。
過払い金に見る弁護士の増加
世間で過払い金問題が騒がれるようになってしばらくが経ちました。
これは金融業への法律による規制が大きな要因であり、弁護士など専門職の方々の助けを借りて債務者が過払いしていたお金を取り戻すという状況のことです。
私自身もかつて亡き父の過払い金請求を代行したことがあり、その過程で弁護士さんには大変お世話になりました。
もしも弁護士さんがいなかったらおそらく過払い金請求すらしなかった可能性もあり、さすが国家資格を持つ方々だと実感しました。
しかし弁護士の方々にとっても過払い金請求が大きな助けになっているという話を聞いたことがあります。
それはここ数年、弁護士の数が急激に増えており特に若い弁護士の方などは弁護士としての仕事にすら困っている、ということらしいのです。
今なお、過払い金請求のコマーシャルをテレビなどで見ることが多いのはそれも要因なのでしょう。
過払い金の請求という仕事があることによってどうにか弁護士としての仕事を得ているというわけです。
とはいえ過払い金請求も解決すれば解決した分だけ、その仕事量の絶対数は減っていくことになります。
既に規制によって過払い金が生まれてしまうような状況は改善されているわけなのですから。
現状はどうあれ実際に過払い金請求という形で弁護士の方と接した自分からすれば、彼らは確かに国家資格を持つだけの能力を持っていると実感しています。
なので弁護士という国家資格を持つほどの方が、仕事に困るような現状が少しでも改善されればいいと思っているのであります。