流行りの食べ物
私たち日本人は「流行」だとか「流行りの」だとか「今がブーム」と言う言葉に弱い。
男女問わずにブームになるものの一つに食べ物がある。
ひとたびブームになると、スーパーやコンビニでその食べ物の売り切れが続出する。
私の小さい頃はピーナッツ入りのチョコレートがウエハースにはさまれたお菓子が爆発的にブームになった。
お菓子自体がブームになったのではなく、このお菓子についてくるシールがブームになった。
シールは悪魔シール、天使シール、お守りシールの3種類があった。
中でもキラキラとしたヘッドと呼ばれるシールはレアシールの為人気があった。
1つのお菓子に1つしかシールが入っていない事や、レアシールはなかなか出ない為、いくつもこのお菓子を買って次々に封を開けてシールを確認する。
すぐにお菓子を食べればいいものの、このお菓子は割とお腹に溜まるため、そんなに多くは食べられない。
そして、ウエハースが思いの他すぐに湿気てしまい美味しくなくなるのだ。
今考えると至極当たり前だが、お菓子を無駄にするならもう買わないと言われ、しぶしぶ湿気て美味しくなくなったお菓子を食べたものだ。
1枚でも多くの種類のシールを集める事が目的となっていたため、中には箱などで大量に買い、シールだけを抜き取りお菓子を捨てたりだとか、学校でのシールの交換や紛失などのトラブルも多く起きていた。
シール専用のファイルを持っている子や、キラキラのレアシールを多く持っている子はそれだけで人気者になっていた。
今でもそのお菓子のシリーズ物が販売されていて、コンビニなどで見かけると懐かしい気持ちになる。