世の中を長い年月渡ってきたお年寄り
節分祭に先日子どもと出かけました。
とても有名な神社が近くにあるので、そこに始まる15分前につきました。
もう人でごった返していましたが、子どもたちもテンションが高く、連れてきてあげてよかったな…と思いました。
そして、子ども用のコーナーがあり、そこに行くと子どもたちであふれかえっていました。
でも、そこなら安全と思い、私も子どもたちが騒いでいる姿を笑って見ていました。
するとそこに年配のお年寄りの方々がやってきました。
神社の係りの人が「ここは子どのコーナーですので一般の人はあちらに行ってください。」と声をかけていました。
「子ども用のコーナーがあるのにお年寄りのコーナーがないのはおかしい!」と大声で叫ぶおばあさん。
確かにごもっともなご意見だと私は思います。
でも、この子どもコーナーに来たからと言って、お年寄りが優先されるかどうかはまた別の話かもしれない…なんて思いながら係りの方がどうするかじっと見ていました。
「子どもたちは背も低いですし、力もありません。またかえって騒ぎ過ぎて皆さんにご迷惑をおかけすることもあると思いますので、一般の方で参加してください。」という係りの方の言葉。
「お年寄りなのに…もっと親切にしてくれなくちゃね~」と言いながら、一般の方へ戻ったお年寄りの皆さん。
係りの人は気まずそうにしていましたが、ルールの一つであることを伝えホッとしているようでした。
そして、帰り道。
袋にたくさんお菓子やお餅を入れた先ほどのお年寄りの皆さんにバスの中で遭遇しました。
「こんなにたくさん取れるなんて思っても見なかったわ~」と言いながら誇らしげにしている方もいました。
それを見て安心した私。
せっかく寒い中家から出てきたのに何も取れなかったら可哀想だと思っていたのですが、やはりお年寄りは長い年月を生きてきた強さがあります。
「ちょっと頑張りすぎて腰が痛いから、席譲ってちょうだいよ!」と妊婦さんに声をかける姿を見て、さすが!と思ってしまいました。